8月4日(金曜)
我々は前日の最終公式練習の為、金曜早朝から茂木入り。
土曜決勝のシフトカートクラスは5時間耐久。翌日曜の7時間はノンシフトカート。
何故2時間少ないの?と思われる方もいるであろう。シフトカートのTop time平均は
2分6秒から11秒。ノンシフトカートは2分16秒~20秒である。お分かり頂けると思うが、Gのかかり方違うわけで、我々のクラスは3G近く毎コーナーにかかるわけ。これはフォーミュラ隼より負担が大きい。茂木で隼はTop timeで2分フラットで走るが、俄然Gのかかり方はシフトカートの方が大きい。意外となめてかかってた僕も最後は疲れた(笑)
茂木はフォーミュラ初戦でポールを奪った場所(ダブルチェッカーで剥奪されましたがね・・・自爆) このコースには自信があった。
が、しかしカートとフォーミュラでは走り方、レコードラインが全然違う。 僕が60Kg台で、Foxさんが80Kg台なのに対し、僕の方がタイムが劣っていた。やはり元全米バイクチャンピオンは恐ろしいと実感しました。てか、4輪の理論も正確。侮れません。
このK-taiは連続3年死亡事故が残念ながら起きている。我々だってその境遇に遭遇しないとは言い切れない。安全第一で決勝を走りきりたいと皆で誓う。
さて・・ 金曜の模様からお届けしましょう。

見てお分かりですね(^^;;; マシンが3回も変わってます。何が変わってるってまずフルカウル装着。それとマフラー形状の変更。この2点が大きな変更点でしたが、金曜走り出すまで全くデータがありませんでした。空力で数秒アップを目論んでいましたが、それは難なくクリアー。 前回2分14秒平均でしたが、金曜は12秒まで短縮。それも1万1000回転で抑える燃費走行でだ。如何にこのエアロフルカウルが効果的かお分かり頂けると思う。が、しかし・・・・ 水温が前回58度だったの対して、今回は68度平均。それとブレーキの効きが甘い、というか効かない(笑)
暑い・・と思ったらテントの中の温度計を見ると・・・

37度から38度を行き来してる・・ 路面温度は60度! 明日の決勝も思いやられる・・

これは完全にフルカウルの仕業である。空力は上がったが、ブレーキへのエアダクトが開いていなかったのである。 急遽カーボンに特別なデヴァイスで穴あけ慣行!

フロントに合計4箇所のエアダクトを設けた。2つはフロントブレーキへ。1箇所はホースでリアブレーキへ。 HHRステッカーだって貼らせて頂きました(^^;;;
しかし、決勝前日にこれだけ問題が出てくるとは・・・誰も想像してなかった。作業はドライバー、クルー一丸になって遅くまで作業は続けられた。他のピットの人達は早々退散していましたが。時計が20時をさす頃作業も終わり、茂木ホテルへチェックイン。そしてレストランで食事。 その後ホテルの個室カラオケへ♪
ねこさんはカラオケ中にFoxさんをモミモミ♪ 優しいね~
↑KAZUさん、「ガッツだぜ!」熱唱♪
12時近くまで盛り上がりました(^^;; 皆さんお疲れなのでこれにて終了。
8月6日決勝当日を迎える。早朝8時にはもう沢山の人がピットへ。

同じ茶畑ガレージのメンテで参戦していた旧友桐島ローランド氏とも再会。彼とはBMXレースを戦った戦友。基本はバイクレーサー。今年はエンデューロレースを控えてるとの事。俺は4輪へ移行してしまったが、彼は2輪に拘り続けている。そしてカートもやるっていうから恐れ入る。フレンドリーな彼は笑顔で話してくれた(^^)
元F1ドライバー中野信治選手とも同じピットでした。こそっと教えてくれたアドバイスはいい肥やしになりました。ありがとうございます。
ダミーグリッドへ付く時には皆ヘロヘロ(ちなみに27番グリッド。これは抽選)

レーススタートは11時。ここから5時間の長丁場だ。 スタートドライバーを務めるのはFoxさん。セカンドドライバーは僕。サードドライバーはKAZUさん。このローテーションで5時間走る! 4名から5名体制で走るチームがいる中我々は勝ちを目指し3名で走る!
ローリングスタートで始まったK-tai5時間耐久!1コーナーでのバトル。怒涛のエンジン音は見てるこちらも興奮する。4コーナーで接触。1台はリタイヤ。さて、ゆっくりしてられない・・ もう自分の準備をしないといけない。

ここからはクルーもカメラマンもピット作業の為画像ないです(^^;;;; 新調した僕のおニューレーシングスーツ姿1枚もないや(笑)
30分過ぎた頃、Foxさんが最初のピットイン。すぐさまタイヤ交換である。それと給油所までマシンを運び、監視員が見守る中給油。この作業が簡単に書くほど楽なものではなく、ピットクルーの息が合っていないと無駄な時間を過ごすはめに。 しかし、我々は昨夜ピット練習済! 息の合った交換&給油で問題なく我々を送り出してくれる。頭が下がる・・・ 素晴らしいピットワークに感動すら覚える。
順調である。3ドライバーが数回交代した時点で、ズっーと10位以内をキープして走っている。一時は3位にもランクさせれていた。 俺の番が回ってきた2回目、ある出来事が・・・ 各コーナーで異音と振動がするようになる。これはおかしいと思い、サイン無視で緊急ピットイン。誰もが俺のピットインに驚いた様子でマシンに近づいてくる。エンジンか・・・・・・・・・・ そんな嫌な思いが交差する。 カウルを開けてみると・・ なんとリアブレーキが割れてる!!!!!!! 交換不可能! もう終わりかと皆の脳裏にあったでしょう。 だが、我々はフロントブレーキだけでレースを続行することを決意。どれだけ、負担と大博打だか理解できるであろうか? カートの基本はリアブレーキである。タイムを落としでも完走したい!という思いがこの決断を後押しさせた。 結果10秒~12秒キープで走っていたのを25秒平均に落とす事で、レース続行は可能に。皆、不自由なマシンでミスなく周回する。
最後の30分だっただろうか? 暑さと疲労でうる覚えだが、KAZUさんが10分してもコントロールラインを通過しない。「これは!!??」 Smokyさん監督の指示で回収エリアに足を運ぶ。そこにはゆっくりトラックに乗ったKAZUさんと我がマシンがこちらを目指してる。
「エンジンストップしてしまいました・・」 KAZUさんの残念そうな顔が。 エンジンストップは仕方ない。我々も責める事が出来ない。皆でカートをキャリアーに乗せピットへ向かう。取り合えずカウルを開けてみる。ん? エンジンヘッド近くの配線が切れてる・・
「もしや!!!!!!!!!!!!!」 至急配線をつないでみるとエンジン始動するじゃないですか!!!!!!!! がしかし時計を見ると16時57分。 ガレージ茶畑の古屋さんも僕らの作業を見ていてくれたのか即行でヘルプ。ああ! でも時間がない。もう間に合わないであろう・・・と思った瞬間エンジンが息を吹き返した! すぐにカウルを被せ、ピットからコースイン。 その時時刻は16時59分28秒をさしていた。その32秒後にはコースクローズ。
ああ、なんてこった!32秒遅れていたら完走扱いにならなかった! 合計何十分ロスしたか知らないが、まあリザルトは良くて50位~70位だろうとクルーと話をしていた。完走だけでも!の思いは奇跡を生んだ。 なんと23位ではないか! 凄い! 凄いぞSilverFox Racing!! ドライバー&ピットクルーの思いが届いたようだ。
ラストドライバーを務めたKAZUさんがチェッカー受けた時は感動した。俺は涙堪えるのが辛かった・・・クルーの人も喜びで目が熱くなっている。KAZUさんの拳を振り回してのガッツポーズは痺れた。 優勝じゃない、表彰台でもない。 なんだこの感動は。
皆と出場する事に意義があるK-taiってこの時点で初めて理解できた。一人よがりの走りじゃいけない。タイヤ&エンジンを温存できない走りはいけない。クルーと息が合ってないとうまく事が運ばない。レース戦略をちゃんと立てないとゴールできない・・等。
リアブレーキ破損、配線の断線がなければ、タラレバだが確実に表彰台に上がっていたであろう。
悔しいが仕方ない。でも最後まで誰も諦めず完走目指して皆で突き進んだ事実が今は嬉しいし、誇りに思う。
SilverFox racingの皆様、有難うございました!そしてご苦労様でした!完走おめでとう!毎年この時期に舞い戻ってくるレーサー達にもお礼を言いたい。皆今回はマナーが良かった。来期はお誘いがくるか分からないが、戻りたいな・・・という思いは日に日に増す。
最後になるが、レース途中でカメラマンのねこさんが負傷され入院された。手術を要する大怪我であった。 今は京都に戻り地元病院で手術をしている。一日も早く完治することをお祈りする次第である。 ねこさん、お疲れ様でした(^^)
おまけ
↑K-taiのオフィシャルプログラムの表紙に幸運にも僕の画像が(笑) こんなつきは以前からあり、隼のオフィシャルハンドブックの表紙も飾った事がある。次回は優勝のつきを宜しくたのんまっせ(^^)